16歳の少年6人が強盗致傷容疑で逮捕

されるという事件が、東京都国立市で。5日。

容疑者は全員容疑を認めているというのだが、 容疑は5件。 例えば、コンビニ前の駐車場のベンチに座っていた男子高校生の顔を蹴るなどして重傷を負わせた上で「カネを出せ」などと脅し盗ったというもの。 その通りならまあ間違いなく強盗傷害だな。 容疑者談。

ゲーム感覚で楽しかったのでやった

ゲーム感覚というのも楽しいというのも、ある種の屈折した心理として分からなくもないが、 ここはゲームの世界じゃなくてリアルだ。 中学校や高校では刑法を教えろと何度か主張したのだが、 多分まだ学校で教えてないだろう。 強盗致傷というのは、刑法第二百四十条。

強盗が、人を負傷させたときは無期又は六年以上の懲役に処し、死亡させたときは死刑又は無期懲役に処する。

例えば殴って怪我をさせて10円脅し取ったとする。これだけで、最低でも6年の懲役だ。最低で、ですよ。もっと重くなることも普通によくある。 分かっていてやったのならまだしも、おそらくどういう罪になるのか知らずにやっているのではないか? 知っていたら容疑を認めるなんてことはしないで黙秘すると思うのだが。 もしかして、まだ知らないのでは。

ちなみに、怪我をさせなければどうなるか。 第二百三十六条。

暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取した者は、強盗の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。

ほら、こんなに軽くなる…とか思いましたか? ちなみに何も奪わないと傷害。これは刑法第二百四条。

人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

上は似たようなものだけど、軽ければ罰金で済むこともあるのだ。 脅して金品取るというのは割に合わないものなのである。

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