母親の生活保護受給に関して話題の某氏が記者会見

を行った。25日。

既にいろんな報道で無茶苦茶話題になっているので詳細は省略するが、 この一連の報道で個人的にどうも分からないことがある。なぜこの芸人の某氏が謝っているのか、ということである。

仮に不正受給があったとしたら(ないという説もあるが)、それはこの芸人の母親が悪いのであって、某氏は関係ないでしょ? なぜ母親じゃなくて子供が謝るの?　よく、子供の不祥事に対して謝る芸能人は見てきたような気がするが、親の不祥事に対して謝る子供なんて見た記憶がない。親には子供を育てた責任があるが、基本的に、子供には親の行動に対する責任はない。

某氏が意図的に母親に受給するように指示したというのなら別だが、報道通りなら、この芸人は福祉担当の人と相談して指示通りに仕送りをしている訳で、だったらなおさらおかしな話だ。 福祉担当の人が一体どういう指導をしたのかよく分からないけど、 その方面のプロから指導されたら、 何も分からない一芸人がその通りにするのは当たり前だと思う。 本人は甘い考えだと反省しているそうだが、どこが甘いという話なのかな。 福祉担当のプロの言うことを鵜呑みにしたのが甘かった、という話なのか?　他人を信用するなということだろうか。

もちろん、もっと仕送りしろというのならそれは話として分かるけど…そんなことは個々の家庭の事情であって、他人が口を出すことじゃないと思う。 ラジオ番組で危惧していたが、これがきっかけになって、家族から仕送りを受ければ生活できるから生活保護は支給できないという流れになれば、家族の付き合いが崩壊している場合に結果的に経済的に破綻してしまうといった悲劇が増大するのでは、という指摘もあるようだ。

本当の不正受給に関する報道も徐々に出てきたようである。 本来問題にすべきなのは、きちんと金の流れを把握して適切な補助を与えることではないか。 支給した生活保護が何に使われているのかきっちり現状把握した上で継続を見直すような対策を、全国的に行うべきだと思う。 生活保護を貯金して家を買う人までいるという。どこが問題か分からないゴシップを流すよりも、本質的に悪質なケースを先に何とかすべきではないのか。

タグ：生活保護 不正受給