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不認可にするとした3大学に対して認可する方針に方向転換 [時事寸評]

することになったそうだ。文部科学省。

報道を見ていたら「まだ正式な文書で通知していないので不認可を決定したわけではない」という、一応理屈は分るけど必殺技みたいなのも飛び出してきて、結局お騒がせ大臣で終わらせるつもりないかな。

大学の設置基準に問題があるという認識自体は覆したわけではない。 設置審の回数が少なく、委員構成に問題があるというのだが、 もっと疑問に思っているようなのが、大学新設のスケジュール。 報道では、

3月末までに大学新設を申請し、10月に設置審の答申を受けて認可され、翌年4月から開学

となっている。これは文部科学省が公開している手順通りなのだが、 文科相談。

認可されてから(校舎の)工事を始めるなり、教授を呼ぶなりというのなら分かるが、なぜかとっくにビル(校舎)が建っていて教授も確保されている。不思議だと思わないか

だって、建物がないと文科省が認可しないんでしょ?

建物がないのに大学始められるのか、と言われたら大学側だって「ですよね」としか言いようがない。 お役所仕事って、こういう奇妙な手順がたくさんある。

ところで、関係ないけど、保育所の話。 私設保育所は高いので、比較的安い認可保育所に入れたいのだが、これが難関で、申請してもなかなか入れてもらえない。 この審査の優先基準に、「働いている」というのがある。 働いていないなら自分で面倒みればいいだろ、というのだ。

子供を預かってもらえないと働けないから保育所にお願いしているのに、その時点で働いていないと入れてくれないんですよ。そんな馬鹿なことが、実際にあるのだ。

それって実際にどうするのかというと、まだ働いていないのに働いていることにした書類を作って申請する…なんてこともあるという噂も聞くが…

真面目な人は、まず働く。 この間、私設保育所に預ける、ここがポイント。 料金は高いけど仕方ない。 働いていればその条件で申請することができて、受け入れてもらえた時点で、認可保育所に預ける。 そういう手順になります。 ヘタすれば、早く認可保育所に入れないと、稼いだお金が全部私設保育所に食われてしまう、なんてこともある。

同じことを、大学でもやればいいんじゃないの? まず、校舎を建てるのではなく、どこかから借りる。 全入時代という話だから、使ってない校舎とか、テナントとか、探せばあるだろ。 ただし、お役所は賃貸の部屋でも大学の教室として認める、という対応をしなければならない。 多分、現状の制度だとそうなっていないだろう。 その後、大学として認可されたら、校舎を建て始めたらいいのだ。

書いていて馬鹿馬鹿しくなってきた。 もう少し合理的な手順を考えてくれよ、そういうのも仕事じゃないのか。 文部科学省さん。


タグ:大学
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NO NAME

保育所は、児童福祉法に基づく福祉施設であり、入所要件は「児童の保育に欠けるところがある場合」とあります。児童福祉法第24条

ここで、「就業のために公的な認可保育所に・・・」という事になると、「まだ働いていない現時点において、保育に欠けるところが”ない”状態=働いてないから保育できるだろう」となって、「実際に働き始めると、保育に欠けるところが”ある”状態=働く必要があるから保育できないのもやむを得ない」となるという解釈ですね。

まぁ、現状では保育所が「原則は親が保育するものである。親が保育できないという例外的な事象に対して、行政が福祉措置として、認可保育所で保育する」という法律になってる訳ですが、この法規定が現状に合わなくなってるのでしょう。

これは「幼稚園(学校)」と「保育所(児童福祉施設)」を論じる上では、法的な意味で、非常に大きな違いになります。
学校教育法に基づく教育施設(=同法に規定する学校の一種)である「幼稚園」と、児童福祉法に基づく福祉施設(あくまでも福祉施設)である「保育所」の、根源的な違いですね。
「文科省の担当する教育」と「厚労省の担当する児童福祉」の違いと言うべきかも知れませんが。

by NO NAME (2012-11-08 17:43) 

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